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描画材料研究資料掲載

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高橋メソッド

中津美術研究所

 油彩画三大様式が学べる

 唯一の美術研究所

美大を出たら高橋メソッド

 

伝統の10色以内で描く

名画のレプリカ展

俵屋工房・国宝複製事業

記録資料同時展示

  

美大で学べなかった技術を

自ら調査・検証

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画筆

*[黒丸]は、熊野筆の称号を認可されました。

*旧名[金平]は、[冴]に命名いたしました。熊野筆として認証は継続されました。(2010/10)

当代肖像画家の第一人者・古吉弘画伯のブログでご紹介いただきました。

 

*美術工房様・文化財保存修復機関様・美術大学大学院様からのまとまった本数のご注文に

つきましては、納品までに多少、日数を頂く場合がございますので、予めご了承くださいませ。

 

■ヤマト運輸の都合でメール便でのお取り扱いは廃止となりました。

 

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精密描写用の筆について[俵屋工房の筆]

2006年、俵屋工房では、国内国立博物館では、初めての完全手彩色による複製画制作[*1]を手

掛けました。複製は、原作に対して1ミリの誤差も許されないのは当然ですが、俵屋工房では仕様

協定にはない独自の製作基準を設けています。たとえば原作品の「下層の描き直し」といった展示

状態では目視できないような細部まで複製しています。

また、複製技術は、通常の描画技術に加えて、作者が意図したものではない様々な経年変化や損

傷などを表現する技術が加わります。そのためには特別な絵具、画用液、筆が欠かせません。

 

冒頭の複製画には、手製の絵具と画用液を使用しましたが、この頃にはまだ俵屋工房の筆はありま

せんでしたので四半世紀以上お世話になってきたメーカーの筆を使っていました。

複製画製作当初は、メーカーに出向いて100本程の中から良いものを選ばせてもらいましたが、忙し

い時には郵送してもらいました。もともと10本の中で使えるのは7−8本あれば良しとしていました

が、その時は、半分近くが使えないか、すぐに使えなくなってしまいました。

 

「絵具や画用液と同じように、筆も自分で作らないとだめですね」「やはり現場からではないと、良い

ものは作れないのでしょうね・・」スタッフとのそんな会話から、俵屋工房では筆作りの為の調査研

究を開始しました。まずは市販製品の穂先と金具の部分を切断して、金具内部の構造を調べまし

た。そして良品と不良品の原因を究明しました。

詳しくは申し上げられませんが、この部分では良質な筆作りの為の3つの重要なメソッドを見つけま

した。また、もう一方で、毛先のまとまりや、その機能を出来るだけ長く持続させるために欠かせな

いのが原毛の脱脂加工技術です。

 

日本画用や書道用の細筆は、価格の割には良質なものが多いことから油彩画にも転用される方が

少なくありません。私も以前には愛用していました。しかし、油彩画用の筆に比べると、毛の硬化が

早かったので使わなくなりました。日本画の筆職人の先生に尋ねると「脱脂の処方が違うから」と、

教えられました。俵屋工房のメディウムのように堅牢性を重視した画用液の場合、脱脂しすぎた筆

先は、樹脂分などを吸収したり、有機溶剤の刺激などで硬化してしまうようです。したがって、原毛

の脱脂は、接着剤となる樹脂分だけではなく、新鮮で浸透性のある揮発油などを、ある程度、弾い

てくれるような適度な油脂分を残してお必要があります。

 

この脱脂方法は、西洋と中国、そして日本とでは異なるようですが、俵屋工房の筆は、広島熊野の

中村製作所による独自の技術によって処理されています。俵屋工房が筆の開発を同社にお願いす

るときに最初に相談したのがこの「脱脂の度合いとその技術について」です。そして幸運にも同社

には世界に一つしかない機械と技術がありました。世界トップレベルの脱脂技術のある工場だった

のです。ちなみにその設備と技術は、関係者以外には非公開となっています。

 

ご愛用頂いている絵師の方々からは、「穂先が良くまとまる」「穂先が割れにく」「適度な腰が快適」

「長持ちする」といったメッセージをたくさん頂いております。

また、「歩留りが良いのには驚いた」との声も寄せられます。この「歩留り」とは、たとえば「10本仕

入れたら、実際に何本使い物になるか」ということです。俵屋工房の取引仕様書には、当初「歩留

り85%程度」としていました。つまり納品された10本中、検品を通過して販売許可されるのは8.5本

と見ていたのです。しかし、実際は100本、300本と検品しても不良品がありません。驚いて広島の

中村社長にそのことを伝えると「私のところも俵屋さんと同じ基準で検品していますから」と一喝。

さすがに世界を代表する熊野筆を手掛ける職人様です。

 

[*1] 親指のマリア(俵屋工房複製画)  原作 作者不詳 17世紀 [重要文化財]

   所蔵先 複製画 : 長崎歴史文化博物館   原作品 : 東京国立博物館

 

俵屋工房が筆に求めたもの

(1)まつ毛、特に下のアイラインのまつ毛やキャッチライトを描く細筆、毛先のまとまりがよく適度な

腰がある 軟毛質の[細い丸筆]。
(2)「黒目と水晶体」「瞼の明部と暗部」の処理に適した[細い平筆]。

この平筆のもうひとつの命が、刃物のように毛先を平坦にして、髪の毛ほどの幅の中で陰影処理

ができることです。

*この筆は、2009年10月[金平0号(現在名は「冴(さえ)」)]として発売を開始いたしました。

 

■主な研究内容

 基本的な流れ[問題現象・構造の問題点・原因・対策]

*脱脂の度合いと方法・・磨耗防止/品質の持続性と耐久性

*山立ての角度・・操作性と腰

*接着材で固定する位置・・品質の持続性と耐久性

*アーモンド形のように束ねた筆先のどの位置で口金を留めるか(毛先の割れ防止)

*軸(柄)と金具の色(使いやすさ) 

 

[大切な筆の洗い方]

俵屋工房の筆は、市販の筆洗油や灯油などは絶対に使用しないでください。筆を洗う際には、

市販の描画用のホワイトスピリッツ(ペトロール)をご使用ください。

なお、実際の筆の洗い方については、「店主がご案内する技法の森」をご参照ください。